家具屋へ外国人と同行し、
家具を選ばせる。
家具は安いものも高いものも同時に見えてしまうので、
注意深くこのツアーを行った方がよい。
顧客企業は、
我々に1日いくらという考えで(時間で)サービスフィーを支払っている。
1日の行いが実り多いものでなければならないのは当然だ。
しかし外国人に言われるがままに、
家具屋へ行ってしまうとどうなるか?
家具屋を一通りツアーして、
会計時にわかる問題は下記のとおりである。
バジェットより倍額の見積もりになった。
電化品で節約しようとしてもうまくいかなかった。
何とか金額を合わせたけれども、選んだ内2~3点の家具の在庫がないことがわかった。
その家具が無いのなら、カーテンの色をもう一度選びなおす必要がある。
もう一度やり直そうか。。。
1日かけて振り出しに戻るような同行業務では、
コンサルティングと呼べない。
我々は経験上このように簡単にはいかないことを把握したうえで、
外国人の、家具の何にこだわりたいのか?色か?サイズか?
バジェットはどの程度か?
そのバジェットでどの程度の選択肢があり得るのか?
滞在期間は何年か?
などをよくヒアリングして、
日本の家具の選択肢と価格を上手に説明して、
見せずにコチラ側にてコーディネートを任せるよう納得さたほうが実りが多い。
その際は、
『家具屋に行くのが面倒なのか?』
かのように、外国人に勘違いされないことが一番のポイントである。
例えば、
“どの程度の価格でどの程度の家具が買えるか?”
“こんなスタイルはいいが、こんなスタイルは全く嫌だ、といった好みを話したい”
などのために、
1時間のツアーをするのは実りがあると思う。
目的が具体的になっているからだ。
“ただ漠然と家具を選びに行こうか?”
という考えを、
具体的な方向へ導く会話をすることは、
面倒を避けようとしているのではなく、
コンサルティングなのだ。