退去

一般的に外国人赴任者は2年ぐらいの滞在できれいに部屋を使いきれいな状態に掃除して退去することが多い。
そういう場合を想定して何を注意すればよいか2つのポイントを下記に述べる。

 

1.外国人に対する事前のアドバイス

退去前に掃除をしたほうがよいが、しかしながらプロの清掃が退去後に入りその費用は引かれることを知らせておく。契約によっても多少差があるが、どんなにきれいでも清掃費用は入居者が負担しなければならない。
洗剤や調味料など、まだ使えるからといってそれらを置いていかないように。エアコンなどもそうだ。自分で備え付けたもの、あとで買ったものは必ず外して処分しておくこと。置いていけば残棄物処理という費用がかかる可能性があるということを知らせておく。

 

2.家主・管理会社に対する交渉のポイント

清掃費用は、例えば50平方メートルなら5万円とか、100平方メートルなら10万円とか。あるいは3LDKが48,000円で2LDKは38,000円とか。一律で決まっていることが多い。
しかし入居者がすでに清掃して、埃が全くない状況なのに、一律で決められた料金を請求されて、わかりました、という必要はない。半額以上の値引き交渉は可能である。

契約書によっても若干の差はあるが、最近は畳やふすまの張り替え費用も交渉の対象になる。今まで当たり前のように全額入居者負担であったそれらも、全くダメージがなければ払わなくて良くなる可能性がある。

入居時の状況を把握しておくことも重要だ。入居時に埃があったか(例えば靴下が真っ黒にならなかったか)、ふすまは新品だったか、クロスやカーペットにすでにシミがなかったか。ダメージとは言えないが若干の汚れを把握しておくと交渉の材料に使える。そして明らかなダメージはむしろわかりやすいので、曖昧にできない分簡単にお互いが合意できるものである。


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