初めて探すエリアで物件情報を得ようとするとき、
業者とのやり取りに苦労することがある。
例えば新婚さん向けの2LDKが主であるエリアで、
外国人向けの広めの物を探そうとするとき、
客『100㎡以上の物件はありますか?』
業者『家賃はいくらで?』
客『いくらでもいいです、30万とか』
業者『場所はどの辺で?』
客『駅に近いほうがいいですね』
業者『駅の近くではありませんね』
客『どこならありますか?』
業者『そーですね、どこまでならいいのですか?』
客『とりあえず場所は無視してどんなのがどこにありますか?』
業者『これなんかどうですか? 50㎡の2LDK』
客『・・・』
笑いごとではありません。
よくあるケースといってもいいでしょう。
業者は、
100㎡と聞いた時点で、我社の最大物件は何だろうか?
と思い、質問は止めたほうが良いでしょう。
我々客の立場で探す場合は、
業者は普段の客とは違うタイプの客に対する対応ができないものだ、
とあきらめて、
そのうえでどんな質問をすれば早く事実を知ることができるか考えるのがよい。
例えばこのエリアなら100㎡がすんなり無いだろうと仮定して、
最初のやり取り、
客『100㎡以上の物件はありますか?』 業者『家賃はいくらで?』
の後で、
『100㎡がそんなに選ぶほどあるのですか?』
と聞く。
それに対する返答で状況が少しわかる。
無いならこのお店で紹介できる最大の物件を得る。
その物件がエリア的に全く外れるようならエリア内での最大を得る。
結果として(例えば)最大80㎡の貸家がエリア外に一つ、
エリア内には60㎡のマンションが1つ。
それ以外の圧倒的多数は50㎡以下の2LDK以下である。
ここまでやって一つの業者さんとお付き合いする場合の物件情報が得られる。
同様にあと5社そして10社とコンタクトすることで情報が精密になり、
外国人に対してこのエリアの市場を説明できる。
的確な物件情報や説明を一度で済ますことができる業者さんに巡り合う可能性を考えるより、
前もってある程度の予備知識や仮定を立てて業者と接するのがよい。