簡易的なネームプレートを準備して、郵便局で住所と入居者の登録を済ませ、現地へいく日を設けるのがよろしい。その際に、様々な確認作業を現地で行う。
例えば、メールボックスの開け方、ごみの曜日、エアコンの試運転(リモコンの電池に注意)、既にある汚れダメージを確認、ガスや電気の日本語の手引書などは捨てる、その他不要な郵便物などを捨てる、そして必要な情報を英語で作成する(住所、メールボックスの開け方、ごみについて、設備の説明書、電化品があればそれらの説明書)等。現地へ行かないとわからないことを入居前に全て確認しておく。
不備があれば業者に連絡して、入居前に(契約開始日前に)改善されるようお願いをしておく。
このネームプレートを付ける事自体は、インターネットの初期書類などが確実に届くためには重要であるのだが、それと同時に上の様々な点検を済ませることが出来、更に並行して、下記で述べる、ガス・電話の工事立会日もこの日に合わせると、必要かつ有意義な作業が同時に済む。
おそらく半日かかる作業だが、これをするかどうかは、外国人が入居する際のイメージが大幅に違うものになる。
電気・ガス・水道開栓
それぞれのエリアの電力会社・ガス会社・水道局に連絡をして新居をいつから利用するかを話す。
連絡先は不動産業者か役所に聞くのが早い。NTT104でもわかる。
不動産業者によっては無料で代行して手続きをしてくれるが、
自分でするメリットはその場でお客様番号を入手でき銀行の自動引き落としの手続きを早く済ますことが出来る。電気・ガス・水道各社のそれぞれの自動引き落とし用紙で申し込むより早く済む。ガスだけは開栓時に立会いを要する。2時間ぐらいの幅で現地で待機する必要がある。ただし携帯電話での連絡を事前に受けて後に現地へ行くことも可能である。下で述べるNTTとインターネット等の工事立会いを要する場合を考慮して、全て同時に済ませられるような工夫をすると2時間は無駄な時間にならない。
NTT開設
まずIP電話か光電話の可能性がある場合はそちらを確認する。料金的にNTTのライトプランより安いからである。ここではそれがない場合にNTTのライトプランを申し込む方法を述べる。
116番をダイヤルし、設置場所の管轄NTTにつないでもらう。そしてファックス番号を聞き、名義人となる人の登録原票記載事項証明書と連絡先をファックスする旨を伝え、その担当者に送る。3時間ほど後にNTTから電話が入る。電話番号や工事日など必要事項を聞く。その他:ナンバーディスプレイの電話機かどうか?発信者番号通知にするかどうか?電話帳に載せるかどうか?プッシュ回線かどうか?等聞かれる。通常は、ナンバーディスプレイ:YES、発信者通知:YES、電話帳:NO、プッシュ回線:YESとなる。
工事は平日の9時から17時の間に行われる。立会いを要しないこともある。
インターネット接続
まず何が可能か調べる。優先順位は①光 ②ADSL
ただし最初からLAN回線が無料で使えるマンションの場合はそれがベスト。(入居者がVPN接続を望む場合はそれが可能か確認する必要がある)
光電話あるいはIP電話についても調べる。
これらをする事で、既存の方法(NTT FLETS ADSL)よりずいぶん安くなる。
ポイントは一つの物件に対し、顧客の欲するであろう形と実際に出来る方法を鑑みると選択肢は限られる。限定されてから顧客に説明し決断するのが重要。
現場の限られた可能性を知らずに、使えない多くの選択肢・金額を述べることほど無駄なことはない。
無料設定サポートの確認もする。顧客のPCが会社所有のものだとネットワーク接続を調整できないこともある。
ADSL回線の工事あるいは光回線の工事が必要な場合とそうで無い場合がある。
スカパー
通常は仮登録をして2週間のトライアル期間にどのチャンネル(あるいはパッケージ)にするか決めて正式に申し込むのだが、入居時の忙しい2週間にこの件を考えさせるほど、チャンネル選択には価値はない。
一番親切なのは、トライアルは無視して、最初から正式に『欲張りパック』(4000円程度)で契約して、後日顧客がゆっくり検討してチャンネル変更をかける方法が良い。
経験上、殆どの人はこの欲張りパックで不足を感じず、余分でもなく、変更しないものである。